日めくりカレンダーや手帳をめくると、たくさんの記念日が存在していることに、お気づきでしょうか。 そんな記念日のなかから、食に関する本日の記念日をご紹介します。
4月12日は「パンの記念日」

本日、4月12日はパンの記念日。
日本初のパンのようなものが焼かれたのが、1842年(天保13年)4月12日であるのに由来した記念日。パン食の普及宣伝活動などを行う、パン食普及協議会が1983年(昭和58年)3月に制定しました。
そして、毎月12日を「パンの日」として同協会が制定しました。
パンの日には全国のパ ン屋においてイベントやキャンペーンを実施している店も多数あるようです。
毎年この時期に行われる大盛況のイベント「はるのパン祭り in雑司が谷」
今年の開催日は4月21日(日)! 昨年2018年の様子はコチラでご紹介。
日本初のパンとは・・・
日本においてパンが入ってきたのは、戦国時代に、鉄砲とともにだと言われ ています。
また、日本でパン作りを始めたのは、イエズス会のフランシスコ・ザビエルらと言われています。キリスト教が禁じられてからは、長崎で、細々と 西洋人のために作たようです。
日本人のためにつくられたパンは、今でいう「乾パン」のような「兵糧パン」(軍用携帯食糧)でした。
伊豆国(現:静岡県)の韮山代官(江戸幕府の直轄領を支配するために設置された役所)で西洋流兵学者であった江川太 郎左衛門英龍という人物が、長崎のオランダ屋敷にて製パン技術を覚えた作太郎を自宅に呼び寄せ、パン焼き窯を作り、その第1号が焼き上げられたそうです。
日本で初めてのパンとは、この軍用の携帯用乾パンを試作したものということになります。そのお味は、まあまあの評判を得たようです。
その後、大規模な製パン所で、大量 のパンが作られるように。また、水戸や薩摩でも、同じような パンが作られるようになりました。
パンがつくられた
きっかけは?
そもそもなぜパンが作られたのか。
それは意外にも、「兵糧パン」第1号が焼かれた2年前、1840年(天保11 年)に中国でアヘン戦争がはじまったためでした。
戦争を知った徳川幕府が、外国軍が日本に 攻めてくることを懸念し、有事のさいにも対応できる、保存性と携帯性に優れた「パ ン」に着目。
米飯の場合は、ご飯を炊く煙が敵に見え、格好の標的になってしまうのに対し、パンは敵前でも火を起こさずに食べ られるというのも大きなポイントだったのです。
この軍用の携帯用乾パンを試作した「兵糧パン」のお味は、まあまあの評判を得たそうで、その後、大規模な製パン所で、大量 のパンが作られるように。また、水戸や薩摩でも、同じような パンが作られるようになりました。
世界のパンの歴史とは?
日本でこの「兵糧パン」が焼かれた遥か遥かその昔、今から6000~8000年ぐらい前に、古代メソポタミアにお いて、小麦粉を水でこねて焼いたものがパンの原型だと言われています。
発酵させたパンは、古代エジプトで、偶然にも発酵したパンを食べたのをきっかけと言われ、お供え物としても作られるようになったそうです。そして、古代エジプトから古代ギリシャに製パン技術が伝わり、量産されるようになり・・・その後、アジア・アフリカへと、世界的に食べられるようになりました。
あんぱんが誕生。

1854年に鎖国がとかれると、横浜と神戸などの湊町でパン作りが広がりました。
1869年には、「木村屋総本店」のもっとも古いお店が銀座で開業。この5年後に、日本独自の人気の「あんパン」が販売され人気になったと言われています。

パンは、朝食に欠かせないという家庭も多いのではないでしょうか。
食パン、フランスパン、クロワッサン、ベーグル、フォカッチャ、コッペパン…本当にいろいろなパンが楽しめるようになり、私たちの食卓は賑やかになりました。
小麦粉を使ったパンだけでなく米粉を使ったものなど、時代とともに進化し、魅力あふれるパン。この記念日にいろいろ味わってみましょう!