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神仏×食 ~開運の相乗効果~
Vol.51 武蔵寺(福岡県)

万葉集で詠まれた名湯にもゆかり
九州最古のお寺にお参りを

元号「令和」で注目を浴びた福岡県太宰府市のすぐお隣、筑紫野市の山里に佇む「武蔵寺(ぶぞうじ)」。
創建は7世紀半ばという古い歴史を持った、天台宗の寺院です。

武蔵寺
菅原道真公も登ったといわれる天拝山の麓にある

武蔵寺の近くには、万葉集にも登場する名湯「二日市温泉」があり、お寺にまつわる不思議な伝説があるんですよ。

“お薬師さん”のお告げあり
病を癒す不思議な出湯

薬師如来という仏様は、片手に薬壺を持ち、人々から病による苦しみを取り除いてくださることで知られています。
武蔵寺のご本尊である“お薬師さん”も健康長寿のご利益で有名で、古の昔から厚い信仰を集めてきました。

奈良時代、藤原虎麿という長者の娘が流行り病に罹った際、虎麿の夢枕にこのお薬師さんが立たれ、そのお告げによって発見した出湯によって、娘の病が癒えたという伝説があります。

この出湯こそが二日市温泉というわけで、私の中では「武蔵寺参りと二日市温泉」はワンセットのコースに設定しています。

薬師如来像
薬師如来像は椿樹から一本彫りされたと伝わる(普段は秘仏)。

赤い橋を渡る度に季節の景色が
自然豊かな境内に癒される

武蔵寺の魅力は、境内の自然にもあります。

山門をくぐると赤い橋があり、心を清めるとされる池を渡って本堂へと参拝します。 この時、春から夏にかけては眩しい新緑が、秋から冬にかけては紅葉や雪をかぶった木々が出迎えます。
橋を渡るだけで、四季の美しさを感じられるんですよ。

赤い橋
夏の頃には池に睡蓮の花が咲く(まさに極楽の図)

病と災いを治める「瓜封じ」ほか
年間行事に参拝するのもおすすめ

武蔵寺では年間を通して多くの行事があり、その際に参拝してみるのもおすすめです。

毎年夏の土用の丑の日には、瓜に願い事を書いた紙を貼り付け、祈願の後に地中に埋める「瓜封じ祈願」があります。
これによって病や災いを封じ込めるのだとか。

瓜封じ
瓜封じの際には、ご本尊・薬師如来像のご開扉もある

藤棚が満開になる4月下旬には「藤まつり」があり、11月にはお寺の境内や周辺が一面の紅葉で染まります。

行事がない時でも毎月第1日曜には写経の会があり、どなたでも参加可能です。 心と体が健やかになるような、素敵なお寺時間を過ごしてみてください♪

■武蔵寺
福岡県筑紫野市武蔵621
http://www.chikushino.org/sightseeing/

歴史あるものに囲まれる幸せ
古民家を利用したカフェでひと休み

九州最古の寺に参拝した後は、古いものつながりで古民家カフェの「華蔵(かぐら)」さんへ。
武蔵寺から歩いて数分の、田園風景の中にお店があります。

古民家カフェ華蔵
和の雰囲気が魅力的な一軒家のカフェ
古民家カフェ華蔵
シックで落ち着いた店内からは緑が見える

土間から店内に上がると、一面を緑で囲まれたような空間が! 思わず長居してしまいそうな癒しカフェです。

いろんな味覚が楽しめる
ワンプレートランチが美味しい!

おすすめは、地元で採れた旬の野菜をふんだんに使い、1品1品丁寧に手作りしたお料理が並ぶワンプレートランチ。
見た目も鮮やかで、気分が上がりますね~~

ワンプレートランチ
取材した日はオクラやトマトなどの夏野菜がいっぱい

月替わりでメニューを変えるそうなので、季節毎の美味しさを味わえますよ。

デザートは別腹で♪
素材を楽しむティータイム

カフェではランチの他にも、ティータイムで利用できるスイーツメニューがあります。
今回注文したのは、自家製かぼちゃプリンとアイスコーヒーです。

自家製かぼちゃプリン
濃厚な甘みとほろ苦コーヒーの相性が抜群!

かぼちゃのプリンは、砂糖で甘さを加えるのではなく、かぼちゃ本来の甘みをグッと引き出した逸品。
ランチ同様に、素材が持つ美味しさを大切にしているのが分かりますね。

カフェ独自で開催されている音楽ライブやイベントもあるので、詳しくはインスタをチェックしてみてください♪

■古民家カフェ 華蔵
福岡県筑紫野市塔原南2-6-10
https://www.instagram.com/kagura_cafe0930/

ABOUT THE AUTHOR

柴尾真理
神社仏閣ライター。書籍「神社仏閣おちゃ巡り」シリーズの著者。各媒体でのコラム執筆、TV・ラジオの出演を通じて、“気分が上がる”寺社の魅力を発信している。分かりやすく、俗っぽい(?)ナビゲートが人気。福岡県在住。
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