神話の国・島根半島の
聖なる岬に鎮座する古社
島根県の東端の岬、まるで時が止まったかのような「美保関」に鎮座する「美保神社」。
独特な雰囲気があって、ずっと記憶に残るような神社です。

本殿は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)が祀られていて、お社が2つ連なった独特な造りなのが特徴。
地元の氏子の方々は、まず向かって右側にお参りし、その後続けて左側にもお参りするそうです。
これは珍しいですね~~
楽器が好きで、鶏が嫌い!?
全国えびす様の総本社
美保神社の祭神である事代主神は、商売繁盛や漁業の神様として広く信仰されている“えびす様”。
実は美保神社はえびす様の総本社です。

そして意外にもえびす様は鳴り物(楽器)がお好きだそうで、神社には全国から楽器が奉納されています。
さらにえびす様は、時を間違えて鳴いた鶏が大嫌いなのだとか。
そのためこの土地では、鶏肉や卵を食べない風習が残っています。
(私の泊まった旅館の朝食でも、定番の生卵や卵焼きがなかった!)
神社にゆかりのある
美保の「七福神」巡りも楽しい
美保関やその周辺では、「七福神」を巡るのも楽しくておすすめですよ。
なかでも神社の境内から山道を歩いて行く「久具谷社」には、ヒキガエルのお姿をした神様がおられるそう!

ただし久具谷社は、令和元年の今現在、社殿を再建中のため立入不可になっています。 参拝できる日を楽しみに待ちましょう。
春の特別神事では
深遠な神話の世界に浸れる
今回は、毎年開催される春祭「青柴垣(あおふしがき)神事」に参拝してみました。
かがり火の中で行われる前日の宵祭や、2艘の御船が港に出ていく神事などは特に必見!
神話の世界がリアルな現実となって感じられる貴重な体験ですよ。

島根県東の「美保神社」、西の「出雲大社」の神様は、家族関係にあたります。
「両参り」をすることで、縁結びのご利益が一層高まるそうなので、是非お参りしてみてくださいね。
■美保神社
島根県松江市美保関町美保関608
http://mihojinja.or.jp/
風情ある石畳の小路にある
老舗の醤油屋さん
美保神社の参道からすぐ、風情ある「青石畳通り」で、気になるお醤油屋さんを発見しました。

この通りに蔵を構えて150年以上にもなるという「太皷(たいこ)醤油店」です。

伝統の製法でつくる地醤油が有名
美保関の味を是非おみやげに!
太皷醤油店さんの看板商品が、「みほ太皷」です。
熟成した醤油の元となる液汁を、大釜でじっくりと煮込んで仕上げた甘露醤油。 とろんと甘くて、新鮮なお刺身に合いそうです。

醤油スイーツも見逃せない!
「もろみあいす」はちょっと衝撃
店内には、醤油を使ったスイーツもあります。
醤油の飴やラスク(おつまみにもなりそうな甘辛感が美味しい!)はお土産にも最適です。
なかでもすごいのが、醤油のアイスクリーム。
醤油の香りがふんわりするアイスの中でも、特に「もろみあいす」は衝撃です!

熱々なご飯の上に乗せる、あのもろみの味、そのまま!
実際はそこにないのに、もろみの粒の食感を味わうようなリアルさが蘇ります。
これは沢山の人に食べてもらいたい。
そして感想を聞いてみたい!
太皷醤油店は神社からすぐ近くで、美保関のえびす様のご利益もいただけそうなお店です。
立ち寄ってみてくださいね♪
■太皷醤油店
島根県松江市美保関町美保関547
http://taikoya.free.makeshop.jp/