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神仏×食 ~開運の相乗効果~
Vol.46 美保神社(島根県)

神話の国・島根半島の
聖なる岬に鎮座する古社

島根県の東端の岬、まるで時が止まったかのような「美保関」に鎮座する「美保神社」。
独特な雰囲気があって、ずっと記憶に残るような神社です。

美保神社
堂々たる風情の社殿は国指定の重要文化財

本殿は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主神(ことしろぬしのかみ)が祀られていて、お社が2つ連なった独特な造りなのが特徴。
地元の氏子の方々は、まず向かって右側にお参りし、その後続けて左側にもお参りするそうです。
これは珍しいですね~~

楽器が好きで、鶏が嫌い!?
全国えびす様の総本社

美保神社の祭神である事代主神は、商売繁盛や漁業の神様として広く信仰されている“えびす様”。
実は美保神社はえびす様の総本社です。

えびす様のならではの鯛のお守り
えびす様のならではの鯛のお守りが可愛い!

そして意外にもえびす様は鳴り物(楽器)がお好きだそうで、神社には全国から楽器が奉納されています。

さらにえびす様は、時を間違えて鳴いた鶏が大嫌いなのだとか。
そのためこの土地では、鶏肉や卵を食べない風習が残っています。
(私の泊まった旅館の朝食でも、定番の生卵や卵焼きがなかった!)

神社にゆかりのある
美保の「七福神」巡りも楽しい

美保関やその周辺では、「七福神」を巡るのも楽しくておすすめですよ。

なかでも神社の境内から山道を歩いて行く「久具谷社」には、ヒキガエルのお姿をした神様がおられるそう!

久具谷社
水木しげる先生曰く「ここには妖怪が棲んでいる」のだとか

ただし久具谷社は、令和元年の今現在、社殿を再建中のため立入不可になっています。 参拝できる日を楽しみに待ちましょう。

春の特別神事では
深遠な神話の世界に浸れる

今回は、毎年開催される春祭「青柴垣(あおふしがき)神事」に参拝してみました。

かがり火の中で行われる前日の宵祭や、2艘の御船が港に出ていく神事などは特に必見!
神話の世界がリアルな現実となって感じられる貴重な体験ですよ。

青柴垣神事
神様の行列も見どころの一つ

島根県東の「美保神社」、西の「出雲大社」の神様は、家族関係にあたります。
「両参り」をすることで、縁結びのご利益が一層高まるそうなので、是非お参りしてみてくださいね。

■美保神社
島根県松江市美保関町美保関608
http://mihojinja.or.jp/

風情ある石畳の小路にある
老舗の醤油屋さん

美保神社の参道からすぐ、風情ある「青石畳通り」で、気になるお醤油屋さんを発見しました。

青石畳通り
多くの文化人が詠んだ歌碑や句碑が残る青石畳通り

この通りに蔵を構えて150年以上にもなるという「太皷(たいこ)醤油店」です。

太皷醤油店
歴史ある建物に惹かれてつい覗いてみたくなる

伝統の製法でつくる地醤油が有名
美保関の味を是非おみやげに!

太皷醤油店さんの看板商品が、「みほ太皷」です。
熟成した醤油の元となる液汁を、大釜でじっくりと煮込んで仕上げた甘露醤油。 とろんと甘くて、新鮮なお刺身に合いそうです。

大釜でじっくりと煮込んで仕上げた甘露醤油・みほ太皷
九州の醤油とはまた違った甘みのあるお醤油

醤油スイーツも見逃せない!
「もろみあいす」はちょっと衝撃

店内には、醤油を使ったスイーツもあります。
醤油の飴やラスク(おつまみにもなりそうな甘辛感が美味しい!)はお土産にも最適です。

なかでもすごいのが、醤油のアイスクリーム。
醤油の香りがふんわりするアイスの中でも、特に「もろみあいす」は衝撃です!

もろみあいす
醤油アイスはあっても、もろみアイスは初めて

熱々なご飯の上に乗せる、あのもろみの味、そのまま!
実際はそこにないのに、もろみの粒の食感を味わうようなリアルさが蘇ります。

これは沢山の人に食べてもらいたい。
そして感想を聞いてみたい!

太皷醤油店は神社からすぐ近くで、美保関のえびす様のご利益もいただけそうなお店です。
立ち寄ってみてくださいね♪

■太皷醤油店
島根県松江市美保関町美保関547
http://taikoya.free.makeshop.jp/

ABOUT THE AUTHOR

柴尾真理
神社仏閣ライター。書籍「神社仏閣おちゃ巡り」シリーズの著者。各媒体でのコラム執筆、TV・ラジオの出演を通じて、“気分が上がる”寺社の魅力を発信している。分かりやすく、俗っぽい(?)ナビゲートが人気。福岡県在住。
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