Chewin' Mag.

食を知り、世の中を知る 食メディア

いただきものを倍返し!?
ピール作りがつなぐ田舎との往復便

みなさんのお宅にもご実家から時々、食べ物などが送られてくると思いますが、私の場合、もらってうれしいものは夏ミカンや柿。これらは田舎の産物というわけではなく、実家の裏庭でとれたもので、今回は夏ミカンで作るピールの話を。

山盛りの夏ミカン

実家の裏庭には夏ミカンの木が2本あります。特に丹精込めてというわけではなく、家族が、毎食後に出る野菜くずなどの食品廃棄物を木の根元に捨てており、それらを養分として育ったものです。

1本の木から収穫できるのは、150個ほど。家族は夕食後に皮をむいて食べたり、搾ってジュースにしていますが、家族だけでは消費できないのが実情。そんなわけで私にも送られてくるので、ピールとマーマレードジャムにして楽しんでいます。

柑橘系の香りに満ちた至福の週末

最初の頃はマーマレードを作った後、皮は当然のように廃棄していました。でも、皮ってよくよく眺めると肉厚でツヤツヤとしていてとってもきれい。無農薬だし、この際ピール作りにも挑戦してみようかなと思ったのが数年前のこと。
以来、毎年、マーマレードに使う以外の皮のすべてをピールにしています。

作るのは基本的に外出しない週末。半日ほどかかる作業は本当にメンドーですが、柑橘系の爽やかな香りと甘~い香りが部屋に立ち込め、好きなCDを聴きながら作るのは、気分転換にもなります。とくに好きな工程は、煮詰めたピールを1本1本ていねいにペーパーに並べる作業。効率よく乾かすために面積の狭い部分をペーパーにのせるのが、何となく職人的で、お気に入りです。

ピールづくりのためにきれいに並べられた夏ミカンの皮ピール作りに手間ひまかけるのは、嗜好品としての贅沢感が好きという以上に、皮とはいえ実家の産物を廃棄するのは「モッタイナイ」し、何となく心が痛むからでしょうか。そんな訳で最近では、家族が食べたあとの皮だけをわざわざ実家から送ってもらってピールに加工し、それを送り返したりしているほどです。

どうしてそこまでするのかは自分でもよくわかりません。が、たぶん、高齢の母の介護を一手に引き受けてくれている弟夫婦(2人とも医療従事者なので私の出る幕はないのです)への、感謝の気持ちがそうさせるのかも。

オランジェット作りに挑戦しました!

マーマレードやピールを作って数年。ゆくゆくはハードル高く、オシャレ~なオランジェット作りに挑戦したいと思っていましたが、何と、今年は無謀にも挑戦してみました!

手元にあったチョコレートを湯せんしてピールにまとわせてみましたが、これがかなり大変…。湯せんしたチョコがピールにぼってりとつきすぎてしまうので、ヘラで削ぎ落として整えないとうまくできないのです。

あまりにもメンドーなので、とりあえずお試し5本ほどを作ったところで断念。ところがこれを食べてみたら、何と、ピールの時とは違う、濃厚な大人の味!! カカオ70%のチョコがおいしさを増幅させたのか、ピールを煮詰める最後にたらしたラムの香りとあいまって、美味そのもの。

完成したオランジェットこんなおいしいものを実家に送ったら、ぜったいに喜んでくれるはず! 次回ピールを送る際には、オランジェットも作って同梱しよう! そうすれば、弟夫婦への日頃の感謝の気持ちが倍となって伝わるに違いないと思っています。

 

 

ABOUT THE AUTHOR

madara
3キロのお米がなかなか減らず、ベランダに来るすずめに与えているフトドキ(?)モノ。
すずめたちの賑やかなおしゃべりや、食べっぷりに見とれます。
Return Top