Chewin' Mag.

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本屋で見つけた「注目の食品」体験記
簡単!おうちでつくる本格カクテル

本屋に併設されたカフェで、ゆっくりとコーヒーを飲みながら買ったばかりの本を読む。最近では、そんな光景も多く見られるようになってきました。
本屋の中にお茶と軽食を楽しめるコーナーがあったり、雑貨やCD、衣料品までもが取り扱われていたり。いわゆる複合型書店と呼ばれる形式の本屋は、ついつい時間を忘れてしまうほどに、多角的に「モノ」と出会える場所です。

本だけじゃなく、雑貨や食品を扱う複合書店が増えています。▲本だけじゃなく、雑貨や食品を扱う複合書店が増えています。

そんな複合書店の一角、「食」関係の書籍を扱ったコーナーは、最近注目の「食のトレンド」を明確に反映しています。
これがまた、書店ごとに担当店員さんの個性が反映されていて面白い!

トレンドに敏感な複合書店がオススメする「今注目の食品」とは、いかがなものか?
実際に販売されている食品を、試してみることにしました。

キーワードは「自宅でつくる、オリジナルの一品」

やってきたのは、都心ど真ん中の商業施設内にある複合書店。本やCD・DVDはもちろん、雑貨や調理器具等も扱われています。3フロアにわたって展開される店内には、ゆったりとコーヒーや軽食を楽しめるカフェコーナーも併設され、とてもお洒落で落ち着いた雰囲気のお店です。

食品関係の書籍を扱うフロアに向かうと、まずエスカレーターすぐ近くに特設コーナーを発見。諸々の事情で写真をお見せできないことが残念ですが、木目の台にディスプレイされていたのは、数種類の本と中身がスカスカに見えるボトル達。
ボトルのラベルには「日本酒カクテルの素」「ホームメイドサングリア」などの文字が書かれています。

そう、紹介されていたのは「家で簡単にオリジナルのお酒がつくれる」キット。
よく見れば特設コーナーを囲む棚には、お酒以外にも「だし醤油の素」やら「自分でつくるカレースパイス」やら、「自宅でオリジナルの○○をつくろう!」という内容の本とキットがずらりと並んでいました。

複合本屋に置かれていた「日本酒カクテルの素」。写真の「りんご」「桜」の他にも「珈琲」や「生姜」味も存在しています。▲複合本屋に置かれていた「日本酒カクテルの素」。写真の「りんご」「桜」の他にも「珈琲」や「生姜」味も存在しています。

共通するのは、どれもこれも「キットにお酒あるいは液体調味料を入れるだけで、自分だけのオリジナルのお酒や調味料をつくることができる」という点です。
あらかじめ用意されたものでつくるのも良し、プラスで自分の好みにアレンジするのも良し。自由度の高いところに、なんだか興味を引かれます。
手間をかけずに、難しい知識も必要なく、自分だけの一品を楽しみたい……こちらの複合書店では、そんな世間のニーズを察知しているようです。

簡単オリジナルカクテル 夕香亭の「日本酒カクテルの素」

どれも気になる面白さのあったキットでしたが、著者は今回「日本酒カクテルの素 りんご味」を選ぶことにしました。
価格が600円台とお手軽だったのと、家にもらいものの日本酒が飲みきれずに残っていたのを思い出し、ちょうどいい!とばかりに2本購入。さっそくその晩、カクテル作りにチャレンジしました。

使った日本酒はこちら。中身の8割も減っていない、持て余し気味のお酒です▲使った日本酒はこちら。中身の8割も減っていない、持て余し気味のお酒です。

瓶の中身は、砂糖とシナモン、乾燥りんごの欠片などが入っています。蓋をあけるとほのかにシナモンとりんごの甘い香りが漂ってきました。

ラベルに書いてある作り方に従って、まずは日本酒を140mlほど注ぎます。……140mlがどれくらいかわかりませんので、とりあえず目分量で入れていきましょうか。
そしてあとは蓋をして、冷蔵庫で4時間冷すだけ。びっくりするほど簡単でお手軽です!

日本酒を注いだ直後の「カクテルの素」。注いだ瞬間、日本酒の香りとシナモンの香りが混ざり合った芳醇なお酒の香りを強く感じました▲日本酒を注いだ直後の「カクテルの素」。注いだ瞬間、日本酒の香りとシナモンの香りが混ざり合った芳醇なお酒の香りを強く感じました。

さて時間は経過して、7時間後。うっかり作ったことを忘れていましたが、寝酒のタイミングとしてはベストの時間です。
中に入っている砂糖が溶けたら飲み頃、ということでしたが……。

なんということでしょう。お砂糖が溶けきらず、瓶の下に溜まっています。
砂糖が溶けていないのなら、仕方がありません。溶けぬなら溶かしてみせようというわけで、お箸を片手にひたすらグルグルかき混ぜていきます。
かき混ぜること5分。そろそろ手の熱で冷え冷えの日本酒がなまぬる~くなり始めた頃、ようやくすべての砂糖が溶けました。

砂糖をすべて溶かし終えた「カクテルの素」。入れた直後よりも薄黄色の色味がついているのがわかります。目分量140mlで大体コップ1杯程度になりました▲砂糖をすべて溶かし終えた「カクテルの素」。入れた直後よりも薄黄色の色味がついているのがわかります。目分量140mlで大体コップ1杯程度になりました。

少しだけ冷し直して、ひとり乾杯。
アップルパイに似たりんごの風味がふわりと鼻を抜け、あとから追いかけるように日本酒独特のアルコール感が広がります。ベースにした日本酒を辛口にしたせいか、最初は甘いという印象が、すぐに「あ、後味が辛めだ」という味の変化を感じました。シナモンを使っていることもあり、スパイシーな味わいです。

カクテルな感じもありますが、決して日本酒の風味は消えていません。「カクテルは苦手だけど、普通の日本酒にも飽きたしなあ」なんて言う人にもオススメできます。
日本酒のアルコール度数も損なわれていないので、コップ1杯で酔いが良い感じに回りました。

カスタマイズの可能性は無限大

今回はありものの日本酒でラベルどおりに作ってみましたが、自分好みの味にいくらでもカスタマイズできる可能性を「日本酒カクテルの素」からは感じました。
ベースの日本酒を甘口にしたり、入れる砂糖の量を増やしたりするだけでも、ぐっと印象が変わりそうです。
また、冷蔵庫に置く時間の長さでも味馴染みを調整できるような気がしました。カクテルっぽさを出したい人は、1日寝かせてみてもいいと思います。

今回紹介したものは「りんご」でしたが、季節限定の「桜」といった新商品も発売されています。他にも「珈琲」「生姜」「かぼす」といった味もありました。
自分の好みの味わいを、いろいろ試して探してみる楽しみ方は、「おうちでつくるオリジナル」系キットの醍醐味と言えます。

自分好みのオリジナルカクテルで、ゆったりと自宅飲み。
日々の忙しさも忘れる、リラックスした大人の楽しみを味わえそうです。

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