Chewin' Mag.

食を知り、世の中を知る 食メディア

体の不調はカレーで解決!?
スパイス・ホームパーティーのススメ

インドカレーは食べる薬!?
インドに学ぶ医食同源

どうも体がだるい、風邪っぽくてイマイチ調子が出ないという日には、無性にインドカレーが食べたくなります。いわゆる“未病”程度なら、食べると元気が戻ってくる。スパイスの力に違いないと思っていましたが、「食べたあと、体の調子がよくなるのが本当のインド料理である」というインド・スパイス料理研究家 香取薫さんの言葉を知り、「やはりそうであったか!」と思わず膝を打ちました。また、インド料理には5000年の歴史を持つインドの伝統医療「アーユルヴェーダ」に裏打ちされた「医食同源」の知恵があるそうで、インドのお母さんたちは、スパイス料理で家族の健康を守っていると言えます。

で、これは私の個人的な感想ですが、インドカレーは食べてすぐ効く(ような気がする)! この即効性こそが、私がインド・スパイス料理を“食べる薬”であると感じるゆえんです。

「家で本格的なインドカレーを作れたらいいな」と常々思っていたところ、インド料理教室に通っている友人が、本格インドカレーを作っているというではありませんか!
さっそくその友人を含む食いしん坊たちを自宅に招き、インドカレーパーティーを開きました。
テーブルに並ぶカレー

飴色ってどんな色?
たまねぎ炒め攻略法

さて、パーティー当日。インド料理を学ぶ友人が数々のスパイスをキッチンに広げたとたん、あの鼻を突く独特の香りが部屋に充満します。
インド料理初心者のほかの友人たちから「おぉ~」と歓声があがり、これから出会う未知の料理への期待感で胸は高鳴るばかり。

調理中の台所の様子
みんなで作ってみんなで食べる。パーティーはキッチンから始まります

今回作ったインドカレーの工程はとてもシンプル。材料はたまねぎ、にんにく、しょうが、トマト、チキンのみ。カットした材料を水、スパイス、コンソメを加えて煮る、以上!

美味しく作るコツは、手間をかける部分をショートカットしないこと。つまり、「たまねぎ炒め」と「煮込み」はじっくり時間をかける。

おいしいインドカレーに「飴色たまねぎ」は欠かせません(カレー全般にいえることですが)。たまねぎのみじん切りを“飴色”になるまで弱火でじっくり炒めます。飴色ってどの程度?と思っていましたが、今回は約1時間(!)たまねぎ自体の油で照りが出てくるまでひたすら炒め続けました。

普段の食事のために、たまねぎを1時間も炒めるなんてなかなかできませんが、友人たちとおしゃべりしながらなら、それも楽しい工程になります。

飴色になった玉ねぎ
中たまねぎ5個分のみじん切りが1時間炒めるとこうなります

悩ましいスパイス配合問題
そして煮込む、煮込む

たまねぎを炒めている間にスパイスを配合します。今回は、ターメリック、レッドペッパー、クミンなど数種類を組み合わせました。スパイスの数が多いから本格的ということはなく、インドのお母さんたちは基本の5~6種類をうまく組み合わせてバリエーションを作っています。だからこそ奥が深いスパイスの世界。ちょっとした配合の違いが各家庭の味を決めています。

初心者ならスパイスキットを購入し、まずはそこからスタートするのもアリ。また、1種類のスパイスで作るサブジ(インド料理の惣菜)から始めてみるのもオススメです。

たまねぎをある程度炒めたら、しょうが、にんにくのみじん切りを加え、ブレンドしたスパイスを入れ、さらにカットしたトマトも投入します。

調理過程のフライパン
トマトが煮くずれてきたところ。立ち上るスパイスの香り!

トマトが煮くずれたら、鶏の手羽先(骨から出汁が出ます)、水、コンソメを追加し、弱火で約1時間、スープにとろみがつくまで煮込みます。

調理過程のお鍋の様子
鍋はときどきかき混ぜて、ややトロッとするまで煮込みます

これでカレーのできあがり!
時間はかかりますが、手順はとってもシンプル。
なじみのある材料にスパイスを加えるだけで簡単にインドカレーが作れてしまうことに驚きました。

スパイスの饗宴
カレーを彩る副菜たち

カレーといえばライス。今回は、ヒンドゥー語で「香りの女王」と呼ばれる長粒種「バスマティライス」にスパイスを加えたターメリックライスを添えます。粘り気のない外国米ですが、炊飯器の白米コースで美味しく炊くことができます。

サイドディッシュには「じゃがいものクミン炒め」と「ヨーグルトサラダ」を用意しました。
「じゃがいものクミン炒め」はシンプルレシピなのにとっても美味しいので、普段の食卓にもオススメ! フライパンに油を多めに入れ、皮をむいて一口サイズにカットしたジャガイモ、クミンシード(シードとは種子まるごとのもの)、ターメリック、塩を加えて炒めます。ふたをして弱火で蒸し焼きにし、じゃがいも全体に焦げ目がつくまでときどきふたをあけてやさしく炒めます。
ヨーグルトに野菜を入れれば“食事”になるという、意外な驚きを与えてくれる「ヨーグルトサラダ」はカレーの付け合せにぴったり。みじん切りした紫たまねぎ、きゅうりにヨーグルト、ガラムマサラ、塩を加えて混ぜ、完成です。

みんなで作った初めてのインド料理、これが感動するほどの美味しさ!!
カレーはピリッとする柔らかな刺激、滋味深い旨みとさわやかな辛みが体中に染みわたります。外食でも普段の食卓でも出会ったことのない味わいに、一同、ため息。

カレーにサイドディッシュをちょっとずつ混ぜて食べれば、さらにイン度アップ!
口の中に異国情緒が広がり、心は一気にインドへトリップ。額にじんわり汗がにじみ、食べ終わる頃には心地よい満腹感と体にみなぎる気力で、人としてワンランクアップした気になります。

恐るべし、インドカレーの力!
アッパレ、インド料理!
友人がプレゼントしてくれたスパイスで、今年は夏をうまく乗り切きれそうです。

 

ABOUT THE AUTHOR

ニガヨモギ
ヘルシーでオーガニックなライフスタイルに憧れながらも
麺類とアイスとスナック菓子をこよなく愛するアラフォー。モットーは健康&不摂生。
Return Top