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初夏までが旬。国産レモンで瓶詰めづくり
(その2)

日々の食生活の中で、無駄がないって素敵だなあと思います。プロの料理人の方は、食材をあまり捨てない、といいますね。いわゆる「仕舞いのいい仕事」というやつでしょうか、ゴミが少ないのだそうです。無駄なく食材を生かしきることで、食材も生を全うするとでもいいましょうか。

保存食を作っていると、そんなレシピによく出会います。今回使っているレモンも、そんな無駄の出ない食材の一つ。正直、捨てるところはほぼないんです。前回果皮しか使わなかったレモンですが、今回は中の果汁だけを使いたいと思います。

スライスレモンの皿盛り

今回作るのは「レモンカード」というイギリス生まれの保存食。レモン風味の爽やかなスプレッドです。レシピはこちら。

<レモンカード>(作りやすい分量)

レモン……3個
卵(Mサイズ)……3個
グラニュー糖……150g
無塩バター……150g

これだけのシンプルな材料。レモンと卵1個ずつにつき、グラニュー糖とバターが50gずつと覚えると、分量が増えるときも計算しやすいですね。作り方も至って簡単です。

まずはレモンを搾ります。ともかく搾る。このときは友だちに頼まれて6キロも搾ったので大仕事。さすがに腕が疲れます。

レモンを半分に切り絞る工程

半分に切って、ともかく搾りまくる!

搾ったら種やさのうの部分をキッチンペーパーを敷いたザルで濾し、大きめのボウルに入れます。濾した搾りかすも捨てないでおきましょう。

さあ、頑張りました。残るは白い皮の部分だけです。

お手製ホットレモネード

たくさん搾ったらホットレモネードにして小休止。いっぱいあるから1個くらいはね。

さて次に、卵をよく割りほぐしてこちらもザルで濾し、レモンの果汁が入ったボウルに、グラニュー糖とともに合わせます。無塩バターは小さめに切って、これも果汁の入ったボウルに入れます。

全部の材料が入ったボウルを湯せんにかけます。温度はあまり気にしないで大丈夫です。木べらでかき混ぜていると、もったりとろりとしてきます。木べらでまぜた時に筋がつくくらいの固さになったら湯せんから外してでき上がり。煮沸消毒したきれいな瓶に詰めたら、加熱殺菌して、冷蔵庫で保存します。保存期間は半年間。加熱殺菌しない場合はなるべく早めに食べきってくださいね。

瓶に詰めたレモンカード

クリームがかったレモン色がきれいな、レモンカードのでき上がり。

このレモンカード、どんなふうに使うかといいますと、例えばレモンパイのフィリングやレモンタルトに。
レモンカード入りタルトのデザート

でも個人的に断然おすすめなのは、トーストにそのまま塗って食べる。これに尽きます。バターも砂糖もあんなに使っているのに、絶対ハイカロリーなのに、ひと口食べたらやめられないとまらない! ともかくカロリーを感じさせない爽やかな酸味があとを引くので食べ過ぎにはご注意を。

ちなみに、とっておきましょうと書いた搾りかす。これを不織布の水切り袋に入れてお風呂で肌をこすると肌ツヤツヤになります。柑橘類は種の周りにペクチンがたくさん含まれているので、これがよかったりするらしいです。お試しあれ。

このシリーズ3回目の最後は、残った白い皮の部分を使って美味しいものを作ります。果たして、何になるでしょうか。お楽しみに。

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