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初夏までが旬。国産レモンで瓶詰めづくり
(その3)

保存食作りを日常的にするようになると、何かを作った食材の残りがもったいなく感じます。例えばだしを取り終えた後の昆布や鰹節、葉を使い終えた後のキャベツの芯、りんごを食べたあとに出る皮。毎回何かに使えないかな、と考えたりするようになります。同じことを考えている人は世の中に結構いるようで、そうした「残り物」を使ったレシピも増えていくのがまた楽しかったりします。

2回続いたレモンの保存食作りで残ったのがこちら。レモンを半分に切り絞る工程

右手奥に積まれた、レモンの皮の白い部分。しかも大量。もったいないですね。このまま捨てるには忍びない。

ということで、今回はこの白い皮を使って砂糖漬けを作ろうと思います。ですが、今まで作ったものの中でこれが一番手がかかります。捨てる部分を活かすのには結構手間がかかることが多いのですが、それを裏切らないおいしいものができますよ。

砂糖漬けのレシピはこちら。

<レモンの皮の砂糖漬け>(作りやすい分量)

レモンの皮……100g(煮て水にさらしたときの重さ)
グラニュー糖……80g
グラニュー糖(表面にまぶすためのもの)……適量

材料はこちらもシンプル。皮の重さの8割のグラニュー糖プラスαを使うと覚えればOKです。

さて、最初にしなければいけないこと。搾りきったレモンの皮の中には、さのうの部分がついていますよね。それをスプーンでくり抜いてきれいに取り除きます。

搾りきったレモンの皮こんな感じです。数個なら大したことはないですが、この量は結構しんどかった……。

白い皮の部分のみになったら、包丁で1センチ幅に細長く切り、大きめの鍋に入れます。たっぷりの水を加えて、苦味を取るために茹でます。煮立ったら茹でこぼして水に取るという作業を繰り返すこと3回。最後は皮が手でちぎれるくらいのやわらかさになるまで30分ほど煮ます。柔らかくなったらひと晩水にさらします。

翌日、水気を切って重さを量ったら、大きめの鍋に入れます。そこにグラニュー糖を1/3入れて弱火にかけます。溶けたらまた1/3入れて、という感じで3回に分けてグラニュー糖を加え、レモンの皮が透き通るまで煮詰めます。混ぜる時に箸などを使うと皮がちぎれてしまうので、鍋をあおって返すようにしながら時々全体にシロップを絡めます。皮に透明感が出てきたら、煮込みの工程は終了。今度は余分なシロップを落とす作業です。

バットの上にざるを敷き、上にレモンの皮を広げて余分なシロップを落とし、冷まします。冷めたらグラニュー糖を全体にまぶして、余分なグラニュー糖をざるでふるい落としたら、砂糖漬けの出来上がりです。
完成したレモンの砂糖漬け日本茶や紅茶のお茶請けにぴったりですよ。

砂糖漬けの保存期間は常温で1カ月。冷蔵庫に入れるとべたつくので、乾燥剤を入れて保存すると良いと思います。ちなみに、グラニュー糖の代わりにビターチョコを絡めて乾燥させれば、レモンジェットのでき上がり。こちらはハードリカーのおつまみにもいいですね。こちらも保存期間は同じくらいです。

今回はレモンで3種類保存食を作りましたが、季節ごとにおいしく保存できる食材はたくさん。世界各国のレシピを紐解けば「季節の仕事」は無限にあるようにすら思えます。無駄なく楽しめる保存食作り、初めてみてはいかがでしょうか。

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