Chewin' Mag.

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音楽あり美味しい食あり笑いあり 愛すべきゆるイベント『西荻ラバーズフェス』②

知的好奇心を満たしたので
食欲を満たしに出店散策

知的好奇心を満たされたところでちょうどお昼時。食欲を満たしたいところです。食べ物の出店もスペアリブ、もつ煮、ブラジルの肉料理その他もろもろ…。西荻のお店らしい雑多感とおしゃれ感をビンビン出しています。

まずはスパイスショップが提供していた自然農・オーガニック素材を使った“マサラプレート”なるインド料理(なのかな?)のワンプレートをまず食べました。公園の周囲には広々と設けられた、敷物を敷いて思い思いにくつろげるピクニックエリアに座ってのんびりと食べるサモサのクレープ包みやサンバルは不思議な感じがしました。少し風が強かったので砂埃との戦いはありましたが、晴れてさえいれば楽しいものです。

マサラプレート。スパイスがきいていて美味でした!

マサラプレート。スパイスがきいていて美味でした!

イベントならではの
お店や人との新たな出会い

お店をぶらぶら覗いていると、「僕の作ったパンどうですか?」

と、自転車で日本一周でもしていそうなお兄さんに声をかけられました。それらのパンは見るからに小麦の味が力強く感じられそうな、袋を開けた途端に香ばしい香りが漂ってきそうです。私は歯応えのありそうなパンに弱いのです。

お店は西荻窪のカフェ「HATOBA COFFEE STAND」のものですが、聞けば鎌倉にある「カノムパン」が月に一度、そこで販売をしているとのことで、パンのお兄さんはカノムパンの方でした。

普段、お店に買い物に行くだけならば、こうして会話をすることもなかったかもしれません。西荻窪にいながら違う場所と繋がっていく、興味を持つ対象が増えていく、そしてまた繋がっていく。こうしたイベントの面白い一面だと思います。

私は大好きなイチジクとクルミのパンを購入。ずっしりと重みのあるそのパンは、歯応えがあり、もっちりとした、小麦の香りがたまらないパンでした。ひとつ、お気に入りのお店が増えました。

カノムパンの岳さんと、購入したイチジク&クルミのパン

カノムパンの岳さんと、購入したイチジク&クルミのパン

昨年のアンケートの声がいっぱいの『西荻みんなの○○マップ』。 「カレー 店主の味と戦う」など個性的なコメントばかり。

昨年のアンケートの声がいっぱいの『西荻みんなの○○マップ』。
「カレー 店主の味と戦う」など個性的なコメントばかり。

街を愛する人々による
愛情たっぷりの地図

目的のライブが始まるまでの間、またぶらぶらと散策していると、自治会の方なのか、実行委員会の方なのか、少し年配の男性に「よかったらアンケートにご協力お願いできませんか」と呼び止められました。このイベントの内容は、西荻窪のこの辺に住みたい、この場所がオススメ、ここのお店のこれが美味しい、ここがこうなったらいいのに、などなど。

そして、去年のこのアンケートを基にした『西荻みんなの○○マップ』という地図をいただきました。西荻窪に集う人々の、その人なりの、ちょっとしたおすすめが集まってできた地図です。街を愛する人たちの、街への愛情がたっぷり詰まったその地図を見て、私の住む街でもこんなことができたらな、とうらやましく思いました。

皆がオススメの場所を一言添えて付箋で貼っています

皆がオススメの場所を一言添えて付箋で貼っています

住宅街だからこそできた
愛すべきフェス

一番の目的だった音楽イベントも、出演者はみな西荻窪に縁のある人たちばかり。パンフレットにそれぞれのコメントが寄せられていますが、一様に「時間の流れがゆったりしている」と書かれています。そんな感じで演者も楽しんでいるようでした。観客も思い思いに楽しんで、とてもあたたかい空間ができあがっていました。食べて、飲んで、遊んで、いい音楽を聴いて時間は過ぎ、多幸感に満ちたフェスを後にしました。

フェスのパンフレットには、こう書かれています。

「西荻を愛する人々が、世代をこえて集まり、交流できる“街のお祭り”を目指しています。」

THE 住宅街であり、昔から街を支える個人商店と新たにできたお洒落な店が混ざり合った、まったりとしたごった煮感を醸し出すこの街は、フェスでもその雰囲気を変えませんでした。というよりも、住宅街だからこその雰囲気と言えるでしょう。ライブ中に子どもたちが走り回り、少し手際が悪くとも、地元の店が協力しあって美味しいものを提供する…。準備はとても大変だったことでしょう。ある意味「街おこし」なのかもしれませんが、そこにはそれを感じさせない愛すべき「ゆるさ」がありました。

住宅街の中の公園なのでとにかく家族連れが多かったです

住宅街の中の公園なのでとにかく家族連れが多かったです

おっと忘れてはいけない、私を最終的にここに導いた西荻おざしきプロレスのことを。アマチュアの学生プロレスは楽しませることを戦いよりも大事にしているので、大人も子どもも大笑いしていましたよ。

今後もぜひ続いてほしい西荻ラバーズフェス。来年の開催がありましたら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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