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4月 行事食

いよいよ新年度スタート。関東ではあっという間に桜が舞い葉桜や新緑がきれいな季節になりました。
この時期ならではの各地の行事食をご紹介いたします。
葉桜

よごみの餡つけ餅(奈良)

草もち奈良盆地でれんぞ(連座)と言えば4月3日の「神武さんれんぞ※」を指し、この日は橿原神宮の神武会式(神武天皇をお祀りする日)にあたります。
県内の各寺でもこのころ春の会式が行われ、 農家ではこの日畑仕事を休み、巻き寿司、ちらし寿司、煮しめなどを作り親戚を呼んで「ごっつぉ」をするようです。
この日の定番は春の香り高い「よごみ(よもぎ)の餡つけ餅」。よもぎは近くの堤防や土手で若芽だけを摘みしっかり茹でて水にさらしアクを抜いて使います。大きな重箱に「よごみの餡つけ餅」をいっぱい入れて家を離れている子供や孫に送る風習が今も続いているようです。
※「れんぞ」は春の休みのこと、このあとは春の田仕事が忙しくなります。

おしゃかこごり (山梨)

おしゃかこごり はお釈迦さまの誕生日で、あちこちで花祭りが行われるが、このとき、お釈迦さまの頭を模した「おしゃかこごり」が作られます。あられや大豆などを混ぜてこごりに仕上げ、ゴツゴツ感を出します。
米の少ない山梨では、小麦粉に煎り大豆を加え、団子にすることも。炒り大豆の香ばしさと食感が好まれています。

物相寿司(もっそうずし)(大分)

中津市三光(旧三光村)には数百年の歴史を持つ「物相寿司」があります。
押しずしの一つである物相寿司は、毎年4月10日に開く金比羅祭をはじめ、神事の後の膳を彩る格調高い料理。 金比羅神社の氏子を含め、田口地区の人たちの間で受け継がれてきました。神社は1827(文政10)年の建立。
米も野菜も地元で採れた物を使います。材料を細かく切り、味を付け、すし飯に混ぜる。代々伝わるヒノキ製の物相箱に詰め、押しぶたで上から力をかけるて作ります。

めがね菓子(大分)

めがね菓子は小麦粉、砂糖、水あめなどを練り合わせ、生地を名前の通り、眼鏡のように丸い輪の形にして焼いた菓子です。 宇佐市では「おせったい菓子」とも呼ばれ、親しまれています。
毎年4月21日は「おこぼさま(弘法大師)の日」として、寺や家庭で用意され、訪れた人に振る舞う風習が残っているようです。

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