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1月行事食 ~お正月~

2018年も引き続き、古くから全国各地で愛されてきた「行事食」の魅力を、発信していきたいと思います。

1月の行事食

年初めの1月は行事もたくさんあり、行事食も盛大です。

なかでも「おせち料理」と並び元旦から食される「お雑煮」は、地域や家庭によって全く異なる姿を見せてくれる一品です。
「お雑煮」とは、元日になると神様がやってくるという言い伝えから神様へのお供え物としてお餅を飾り、そして、元日にそのお供えをお下がりとして頂くのが由来だそうです。

お雑煮を食べる際は、旧年の収穫や無事を感謝し、新年の豊作や家内安全を祈りましょう。
お雑煮

全国のお雑煮

博多雑煮(福岡県)

九州では一般的なアゴ(トビウオ)の出汁に、丸もち、ブリ、かつお菜、里芋、人参、大根、椎茸、かまぼこなどを入れた、具沢山で磯の香りが漂うお雑煮。ブリはヤズ→イナダ→ハマチ→ブリと名前が変わっていく出世魚なので、九州では、正月のほか、おめでたい席の料理によく使われます。

北摂のお雑煮(大阪府)

いりこと鶏肉で出汁を取り、雑煮大根と金時人参、丸もち2個を煮て、もちが柔らかくなったら、合わせ味噌を溶きいれます。あらかじめ、かまぼこと三つ葉を入れた椀に熱々を注いで、いただきます。

きな粉雑煮(奈良県)

頭芋(ヤツガシラ)、豆腐、コンニャク、丸もち、輪切りにした大根、人参と、焼いた丸もちが入ったお雑煮。中のおもちを箸で別皿に取り出し、砂糖入りのきな粉をつけて「あべかわ餅」のようにして食べるのが、奈良県に根付く独自の食べ方です。
平城遷都1300年記念行事(2010年)で「奈良のうまいもの」の郷土料理16品の1つに選ばれ、県内はもちろん県外から来る観光客にも広くPRをしています。

あんもち入りの白味噌お雑煮(香川県)

香川県の伝統的なお雑煮。あんこ入りの丸もちを、白味噌のお雑煮に入れる、甘いお雑煮。

その他、お正月・三が日に食される行事食

「お雑煮」以外にも、お正月に食べられている行事食は、各地にたくさんあります。
その一部をご紹介します。

いかにんじん(福島県)

いかにんじん(福島県)福島県の県北地方に伝わる正月料理。細切りにしたスルメと人参を、醤油、日本酒、みりんなどを合わせた調味液に漬けて味付けしたものです。おかずにも、お酒の肴にもなる一品です。

3日とろろ(福島県)

とろろ1月3日には必ず、とろろご飯を食べます。とろろ汁は大根の味噌汁の上澄みで溶きのばし、塩鮭などの焼き魚などを添えて、一緒に食べます。
とろろには、おせち料理など、お正月のご馳走に疲れた胃をいたわる効果があるほか、一年間風邪をひかないという健康への祈願もこめられています。

のっぺ(新潟県)

のっぺ正月や冠婚葬祭の時に作られる、新潟県では一般的な煮物。
里芋を主に、鶏肉、人参、ゴボウ、油揚げ、イクラ、貝柱、キノコ等を短冊に切って、しょうゆで味付けします。大きな鍋いっぱいに作ります。温かい状態はもちろん、冷めてもおいしく食べられます。

秋刀魚寿司(奈良県・和歌山県)

秋刀魚寿司北の海から寒流にのって南下してきたさんまが紀伊半島に到着する12月頃、熊野灘のさんま漁が始まります。脂がおちて身の締まった秋刀魚を、最もおいしく食べられる方法とされてきたのが、この押し寿司。正月のほか冠婚葬祭の時にも、作られます。

 

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