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7月の行事食

梅雨が明け、厳しい夏の暑さが続いていますね。
そして月も変わり、7月になりました。

7月のといえば七夕。七夕に食すものといえばお素麺。
お素麺は七夕の行事食です。
このように、行事食は必ずしも豪華で特別というわけではなく、旬や季節にあった食材を取り入れた食事なのです。
そうめん

1日:氷室の日(石川)

氷室饅頭

加賀藩が氷室に貯蔵していた氷を、幕府に献上していた日で、この日に麦饅頭を食べると、夏場を無病息災で過ごせるという習わしがある。金沢では、この日になると多くの店頭に氷室饅頭が並ぶ。

7月2~6日:半夏生

6月の夏至でもご紹介しましたが、6月22日の夏至から11目の7月2日からの5日間が半夏生となります。
半夏生とは、梅雨の終わりのころを指します。

関西地方ではたこ

田植えを終えたこの時期にタコを食べることで、稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと根付きますように。稲穂がタコの足(吸盤)のように立派に実りますように。という願いを込めたそうです。

奈良では小麦餅(はげっしょう餅)

奈良盆地では小麦の収穫が終わり、田植えも一段落するため、つぶし小麦を入れた餅を搗いて、骨休めします。地域によっては、田植え終いの気付けや7月初めの夏祭りに搗きます。

福井では焼き鯖

大野市では、半夏生に浜焼き鯖を食べるという習慣が残っていて、半夏生鯖とも呼ばれています。この浜焼き鯖は背開きにして焼くのが特徴のようです。

京都では笹巻きちまき

半夏生だけでなく、端午の節句にも食べる笹巻きちまき。
うるち米ともち米の粉を7:3の割合でこね、細長い棒状のしんこ団子にした後、4枚の熊笹で巻きます。ちまきを巻く笹の美しさを生かすため、イ草を8本使い笹の内側に隠れるように結び上げ作ります。

24日:土用の丑の日(近畿・北陸)

土用卵は、一般的には「う」のつく食べ物で夏が旬のウリ(スイカ、キュウリ、カボチャ、トウガンなど)、つるつると食べやすいうどん、食欲を増進する梅干しなどを食べます。

土用餅

近畿・北陸地方では、白餅をあんで包んだり、のせたりした和菓子「土用餅」を食べる風習があります。
これは京都の公家の風習として始まり、小豆の赤が厄よけになるという考えから、近畿・北陸を中心に各家庭で食されるようになったそうです。明治5(1872)年に滋賀県近江八幡市で創業した和

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昨年8月より一年間、その月ごとの行事食をご紹介させていただき、全国的にはあまり知られていなくとも、各地方特有の行事食がたくさんあるということを学びました。
先代の知恵や家族の幸せ・健康への願いが込められ、代々受け継がれ、今に至る。季節の風物詩の一つにもなり、これからも大切に後世に伝えていきたい味覚なのだと、改めて感じました。

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