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六月行事食

6月に入り、関東も梅雨入り。夏に向けて雨のシーズン到来ですね。

1日は鮎漁解禁(京都)

鴨川や保津川などの清流に恵まれた京都市では、6月1日に漁が解禁。
香魚とも呼ばれるあゆの塩焼きは、この時期ならではの初夏を告げる味が楽しめます。
はらわたを抜かずに焼き、鮎料理に欠かせないたでの葉の香りと苦みが、あゆの風味をいっそう引き立てます。
鮎塩焼き

入梅いわし祭り(銚子)

「梅雨入りする」は「入梅に入る」とも言われますが、「入梅」と「梅雨入り」は異なり、「入梅」は季節の変わり目をあらわすものとして雑節。2018年は6月11日になります。

入梅鰯(にゅうばいいわし)とは、梅雨時の真鰯(まいわし)で、梅雨の頃(6月~7月)の「入梅いわし」は、1年の中で最も脂がのって美味しいとされています。
銚子では毎年この梅雨の頃に、鮮度抜群のいわしが食べられる「入梅いわし祭り」を行います。

銚子のいわし料理の代表的なものとして、お刺身、塩焼き、煮付け、佃煮、なめろう、つみれ汁、さんが焼き、蒲焼き、卯の花漬け、などがあります。

夏至・半夏生

今年(2018年)の夏至は6月22日。そして、夏至から11目の7月2日からの5日間が半夏生となります。
半夏生とは、梅雨の終わりのころを指します。

過去において、半夏生の日は昔の人の知恵で、田植えで疲れた身体を癒すための物忌みの日でもあった、と言われています。
そのとらえ方や行事食は地方によってさまざまです。その一部をご紹介します。

関西地方ではたこ

田植えを終えたこの時期にタコを食べることで、稲の根がタコの足のように四方八方にしっかりと根付きますように。稲穂がタコの足(吸盤)のように立派に実りますように。という願いを込めたそうです。

奈良では小麦餅(はげっしょう餅)

奈良盆地では小麦の収穫が終わり、田植えも一段落するため、つぶし小麦を入れた餅を搗いて、骨休めします。地域によっては、田植え終いの気付けや7月初めの夏祭りに搗きます。

福井では焼き鯖

大野市では、半夏生に浜焼き鯖を食べるという習慣が残っていて、半夏生鯖とも呼ばれています。この浜焼き鯖は背開きにして焼くのが特徴のようです。

京都では笹巻きちまき

半夏生だけでなく、端午の節句にも食べる笹巻きちまき。
うるち米ともち米の粉を7:3の割合でこね、細長い棒状のしんこ団子にした後、4枚の熊笹で巻きます。ちまきを巻く笹の美しさを生かすため、イ草を8本使い笹の内側に隠れるように結び上げ作ります。

夏越しの祓

夏越し(なごし)の祓(はらえ)とは、年のちょうど折り返しで、半年間の罪や穢れを祓い、残りの半年の無病息災を祈願する「夏越しの祓え」という神事が行われます。
神社の鳥居の下や境内に茅(かや)で大きな輪が作られ、その輪をくぐったり、紙の人形に自分の名前を書いて息を吹きかけたり身体を撫でたりして穢れを人形に移すことで、罪や穢れを祓います。

京都では、夏に病にかからぬように、これからの半年を災厄なくすごせるようにと水無月を食します。

水無月はういろうの上に小豆をのせ、三角形に切った和菓子。水無月に託された思いは、夏を乗り切るための当時は貴重品だった氷をその形で表し、小豆の厄祓を食べて浄化させることだったと言われています。

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