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3月行事食 ~桃の節句~

3月3日は桃の節句「ひな祭り」

ちらしずしちらし寿司、蛤のお吸い物、白酒、菱餅、ひなあられ…。女の子のいるご家庭では、色とりどりのごちそうやお菓子を食べ、子どもたちの健やかな成長を願う日ですね。

その起源は、300年頃の古代中国。
上巳節(季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事)に由来すると言われています。

日本独自の文化として広まり定着した桃の節句は、地域に根差したお祝いの仕方もたくさんあるようです。
3月3日にちなんだ行事食をご紹介します。

山形:くじらもち

山形県最上地方でひな祭りの際に各家庭で作るお菓子。 黒砂糖・生姜・味噌・醤油などの味がついてます。
作りたては柔らかくすぐ食べられ、硬くなると焼いて食べるようです。

岩手:ひなまんじゅう

おひなさまに供えるひな菓子。花まんじゅう、花だんごともいわれます。

岩手県内の米作地帯で作られていて、うるち米粉ともち米粉の皮に食紅等で色をつけ、中には小豆あんを入れます。木型や竹串、はし、はさみ等を使って花や柿や桃などの果物、うさぎ等の形に。

愛媛:しょうゆ餅

松山藩初代藩主、松平定勝がこの節句に作って家臣に配り、繁栄を祝ったのが始まりのようです。
できあががりの形も味も、家ごとに工夫がなされ、昔はひなあらし(ひな壇に供えたものを食べる(食べあらす)風習)に、食べ比べをして楽しんだともいわれています。

岐阜(飛騨・下呂)

子どもたちが大きな袋を持って「ひなさま、みしとくれー」といいながら、お菓子をもらいながら町をねり歩きます。
日本版ハロウィンのようですね…

愛知:おこしもん

米粉を練って型につめ、筆を使って赤、緑、黄等の色を所々に塗り、型から抜いたものを蒸し器で蒸したもの。
蒸したてはそのまましょうゆをつけて食べ、固くなったものは焼いて食べるそうです。 桃の節句に、女の子の健やかな成長を願って、ひし餅、ひなあられなどとともに、お雛様の雛壇に供えます。
おこしもん

愛知:からすみ

形は山の形を模した独特のもので、練った米粉に砂糖を入れて蒸した菓子。
ひなまつりの菓子として作られています。色をつけて色どりよく仕上げ、雛壇に供えます。

千葉(鴨川市):太巻き祭りずし

桃の節句のほかにも、お花見、入学式と、春の訪れを楽しむ郷土料理。「太巻き祭りずし」といえば、その絵柄の華やかさ、かわいらしさで知られています。
葉や花びらになるパーツをひとつひとつつくり、組み立ててきます。ぎゅっと巻き終わり、最後に包丁を入れた瞬間にあらわれる断面の華やかさ、かわいらしさは、「太巻き祭りずし」ならではのもの。
昔はシンプルな幾何学模様や花の絵柄でしたが、今では、菜の花、つくし、ひまわりやクリスマスツリーなど、その種類は非常にたくさん。太巻きずしのコンクールなども行われています。

香川:おいり

おいり優しいサクサクした食感が特徴の、香川県西讃地方や愛媛県東部に伝わる和菓子「おいり」。

もち米で作られ直径 1cm ほどの玉状で、わかくさ色・もも色・白・オレンジなどやさいい色合いで見た目もかわいらしく華やかです。軽い食感で口に入れるとすぐに溶け、甘さも控えめ。
桃の節句などはもちろん、結婚式の引き出物や贈り物にと、お慶びのときに贈る郷土菓子として親しまれています。
最近では「おいりソフト」などスイーツのトッピングとしても活躍するお菓子として全国で食べられるようになっています。

 

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