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五月行事食 ~端午の節句~

5月5日は端午の節句

かしわもち端午の節句の由来、ご存知ですが?

古代中国では、5月は悪月(あくげつ)・物忌みの月とされていました。薬採りの日として、薬草を摘んで野遊びをしていたそうです。
菖蒲は、煎じて飲んだりして昔から薬草として使われていたそうで、その邪気を祓うために菖蒲を浸した酒を飲んだり、蓬(よもぎ)を軒につるして粽(ちまき)を食べたりしました。
厄病を祓う節句で「菖蒲の節句」とも呼ばれ、のちに男の子の節句となったようです。

話が少し変わりますが、「鯉のぼり」を立てるようになったのは、江戸時代の中頃といわれています。
こちらでもご紹介しているように、縁起がいいとされるものは食べることが多いですが、鯉を食べるのでなく、なぜ「鯉のぼり」として飾ったのでしょうか。

立身出世のシンボル、鯉が滝を勢いよく登る様をイメージした「鯉のぼり」、戸外に立てることで、男子誕生の喜びを世間に広く知らせるためだったそうです。
江戸時代は火事が多く、火事の消火活動の邪魔になるという理由で屋外に鯉のぼりを飾ることは禁止されたこともあったなど、時代背景によってもそのお祝い方法は異なるようです。

一般的には、ちまきや柏餅を食べてお祝いしますが、福島(いわき地方) では、 カツオとタケノコ、蕗、山芋の料理などが食されるそうです。
端午の節句もこのように地域に根差したお祝いの仕方もたくさんあるようです。
5月5日にちなんだ行事食をご紹介します。

北海道:べこもち

べこもちつくり方は、上新粉に水と黒砂糖を混ぜたものと、水と白砂糖を混ぜたものを笹の葉型に形どり、蒸します。白と黒のまだら模様が牛に似ていることからべこもちと呼ばれています。

宮崎:つのんぼ

ちまきは三角で角が生えているように見えることから、かつて「つのんぼ」と呼ばれ、五月の節句には欠かせない食べ物として、親しまれてきました。
山から採取した竹の皮に、一晩あく汁に漬け込んでおいたもち米を詰め、三角に包み込んだら、40~50分ほどちまきを炊きます。そのままでも、きな粉や砂糖をつけてもぷりぷりした食感でおいしくいただけます。
川遊びの時、かっぱに足をとられないように(水におぼれないように)との願いをこめて、子どもに食べさせていたそうです。

鹿児島:かからん団子

5月の節句に欠かせない「あくまき」の相棒の団子です。中の団子は、小豆のさらしあんとよもぎいりの2種類が主ですが、さつまいもをふかしていれる地方もあります。奄美地方では黒砂糖を入れたりするようです。
団子を包む葉も、かからん葉・けせんの葉など、地域で使われる種類や枚数も変わるものの、いずれも春を感じさせる芳香も楽しむことができます。

岡山:サワラのこうこずし

サワラの流し網漁が始まる頃、日生の浜はいちだんとにぎやかになり、陸揚げされたサワラを使って、豊漁を祝い、漁業の安全を願って作り始められました。
菖蒲の節句、お祭り、船降ろしの時はもちろん、地区の集まりでも必ず出す習慣になっているようです。「こうこ」とはたくあんのことで、すしに添えてあったたくあんの古漬けがすしに混じったことで、こうこを混ぜることが定番となったそうです。

 

 

 

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