11月7日に冬の訪れとなる「立冬」を迎え、暦の上でも冬本番となりました。
冷たくやや強い風「木枯らし」が吹き、朝夕冷えこむなど、冬の気配が見え隠れするこのごろですね。そんな冬を迎える11月の行事食をご紹介します。
11月7日:立冬
この気温変化についていけず、体調不良に陥ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
ですが土用の丑の日のように、立冬にこれを食べるといい!という「行事食」はないようです。
なので、この時期は季節の食材をおいしい料理で乗り切りましょう!
しょうが、とうがらし、にんにく、山椒、くるみ、
かぶ、かぼちゃ、ねぎ、キャベツ、たまねぎ、ごぼう、えび、牛肉、
などが、体を温める効果のある食材だそうです。
11月15日:七五三
子どもの成長の節目をを祝う行事、七五三。
数え年で、男の子は5歳(地方によっては3歳も)、女の子は3歳と7歳に、晴れ着を着て神社・氏神に参拝し、その年まで無事成長したことを感謝し、これから将来の幸福と長寿をお祈りする行事です。
江戸時代、徳川家光が当時虚弱体質であった四男徳松(後の五代将軍綱吉)の無事成長を祈るために、袴着の儀式を執り行ったのが11月15日だったため、この日となったようです。
この日の行事食といえばやはり、「千歳飴」です。
江戸時代に七兵衛という浅草の飴売りが、長く引っ張って伸ばして作ることから「長寿」に通じる紅白の飴と、縁起をかつぎ「千年飴」と名づけたそうです。
袋にも縁起のよい鶴亀や松竹梅が描かれており、晴れ姿に千歳飴の袋を持つことが定着しました。
11月23日:勤労感謝の日
勤労感謝の日にも行事食があるようです。
この日は、1948年に設定された祝日で、戦前は「新嘗祭(にいなめさい)」といい、五穀が収穫されたこのに感謝する行事でした。
なので、労働や家事へ感謝し、五穀の収穫に感謝する日ということなるでしょうか。
五穀とは、米・麦・粟・豆・きび(または)ひえを指します。
深い歴史あるこの日にはぜひ、麦や粟などをブレンドしたご飯を炊き、実りに感謝しながらいただきたいものです。