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10月の行事食

秋本番の10月は全国各地で五穀豊穣を祝うお祭りが行われます。
今月はそれらの中から、お祭りを盛り上げる行事食をご紹介します。
祭

東京都:べったら漬け

「べったら市」
東京日本橋にある「宝田神社」では、例祭としてと呼ばれる祭事が毎年10月に行われています。

「べったら市」は1年の無事を感謝し、商売繁盛や五穀豊穣を祈願する祭礼の準備のための市で、そこで百姓が飴と麹で漬けた大根を売ったことからはじまる由緒あるお漬物。江戸時代の中期ごろから始まったとされています。

べったら漬けは、将軍も愛した歴史ある東京特産漬け物の代表格。
甘酒をベースとしたぬか床(麹床)で本漬けした、独特の香りとやさしい甘さ・味わいを堪能しましょう。

岡山県:こけら寿司

10月9日の「秋祭り」の行事食として、中和村の各家庭に伝えられ親しまれてきたお寿司。

一握りのすし飯に、一口大に斜めにスライスしたしめ鯖(もともとはシイラが使われていた)を載せ、熊笹の葉の上に一握り載せる。すし飯は、うるち米ともち米を混ぜたもの。

こけらずしの名前の由来は、すしの形が手斧(ちょうな)で木を削った削りくずの”こけら”に似ていることからだそうです。

こけらずしは、岡山県だけでなく、西日本を中心に和歌山県や高知県でも各地域ごとに特色のある伝統料理のようです。

高知県のこけら寿司は多彩な具材で見た目も華やかな何層にも重ねた押し寿司で、その何層にも重ねる様を「喜びを重ねる」にかけて作られたことから、祝い事や神祭りには欠かせない料理になっているようです。

三重県 カマス姿寿司

「島勝神社例祭 かます祭り」
10月10日に紀北町海山区の漁村・島勝浦で海上安全と大漁を祈願する島勝神社秋の例祭。

ここでは古くから錦、九鬼と並んでブリの三大漁場と呼ばれてきましたが、その昔、不漁の年の例祭日に、カマスの大漁で町が潤ったことから「かます祭り」の名が付いたもので、250年の伝統あるお祭りだそうです。

勝地区の各家庭ではこの祭りにあわせて「かます寿司(カマスの姿寿司)」を作る習慣が根づいています。

和歌山 亥の子餅

「いのこ祭り」
旧暦十月、亥の日の亥の刻に行われる秋の収穫のお祝い。亥の子の祝い、単に亥の子、また亥猪(げんちょ)とも言います。稲の収穫祭として亥の子の神を祭る西日本に多く分布する行事。

かつてはこの日に1年の無病息災を願い、亥の子餅を食べる風習がありました。白餅に小豆あんをまぶしたもの(亥の子餅)を平年は12個、うるう年は13個を一升ますに入れるそうです。歴史深い、古代からのお菓子をのようです。

今年の「十五夜」は10月4日です。
「十五夜」については9月の行事食でご紹介しています!
お月見団子

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