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野菜とコラーゲンたっぷり!
「リズカレー東京」の
テールカレーで一日を始めよう

「カレーが食べたい」。そんな朝におすすめの一軒を虎の門で見つけました。テールカレーとシチューの専門店「リズカレー東京」の“朝カレー”をご紹介します。

牛テールの出汁が生み出す
奥行きのある味わい

リズカレー東京虎の門駅から虎の門ヒルズ方向へ歩くこと、わずか1分ほど。いくつもの飲食店が並ぶ路地に「リズカレー東京」はあります。目印は、「テールカレーの店」と書かれた黄色い看板。

ドアを開けると、「レ」の字のカウンターに真っ白なスツールが並んでいて、女性一人でも入りやすい雰囲気です。

入口の左手には券売機があり、先に食券を購入します。カレーライスにゆで卵などが付いた「モーニングカレーセット」を選びました。

しばらくして店主の難波俊穂さんが運んできたのは、黒に近い茶色をしたテールカレーで、一見するとビーフシチューのようにも見えます。

ゆで卵、ヨーグルト、コーヒーがセットになって600円(税込)は、かなりお得なセットではないでしょうか。

スプーンですくってみると、見た目の印象とは違ってルーがサラリとした質感。口へ運べば、牛テールのコクと野菜の甘みが広がります。スパイスの刺激をじわじわと感じますが、辛みはかなり控えめで、とんがっていないマイルドな味わいです。

牛テールというのは、言い換えれば牛のしっぽのこと。

「韓国料理でテールスープというものがありますが、牛テールは出汁が大きなポイントとなる食材です。骨からとってもいい出汁が出るんですよ」(難波さん)。

難波さんは仕込みから接客まで一人でこなしますが、効率を考えながらもカレー作りに手抜きはなし。圧力鍋で牛テールを煮込み、テールスープを作ることから始めます。骨から肉がほろりと取れるくらいまで煮込んだら、肉をきれいに取り出してスープを丸一日寝かせます。すると、スープの上部に脂の層ができるので、すべて取り除くのだそう。そして、翌日からさらに煮込んで2~3日寝かせて……と、なんと手間と時間のかかるカレーなのでしょうか。

それでも牛テールという食材を使うのは、難波さん自身がその味に惚れ込んでいるからです。難波さんがテールカレーに出合ったのは、全国各地を出張で飛び回っていたサラリーマン時代のことでした。大阪のある専門店で食べたテールカレーがきっかけとなり、脱サラ後、そのお店で修行をしたのちにリズカレー東京を開店しました。

小麦粉は少量だけで
保存料や化学調味料は不使用

店内の壁に、「美味しさと美容健康のリズカレー」の説明書きを発見。
「サラダが付いたら嬉しいというお客さまもいますが、このカレーには、野菜がたっぷり入っていますよ」と、難波さんは笑顔を見せます。

人参や玉ねぎ、じゃがいも、トマト、生姜、にんにく……。カレーには、ミキサーでピューレ状にした野菜を惜しげなく。ちなみに、ダイスカットの人参は食感が楽しめるよう、ピューレ状にした野菜とは別に加えたものです。

また、牛テールから出るコラーゲンは、美容が気になる女性には嬉しいポイント。そして、一般的にカレーを手作りするときには多くの小麦粉を使いますが、難波さんが使用するのはほんのわずかだけ。カロリーがぐっと抑えられ、保存料や化学調味料は一切使用していないため健康的な一皿になるというわけです。

カレーを食べ進めたところで、次は、ゆで卵をライスの上へ。割ってみると見事な半熟で、黄味のコクがプラスされて、また違った美味しさが楽しめます。

カレーを引き立てる重要な存在がごはんですが、硬めの炊き加減が絶妙。ほどよくルーが絡んで食べ飽きることがありません。じつはこのお米、長い付き合いのある米屋に頼み、特別にブレンドしてもらったものだそうです。

パン派の人には、トーストセットもおすすめです。プラス50円で田原町の名店「ペリカン」のトーストに変更することもできますよ。もっちりとしたパン生地とサラリとしたカレーの相性のよさは言うまでもありません。

まったくしつこさがないので、朝からペロリといけるテールカレー。食後にヨーグルトを食べると、口の中がさっぱりしました。一見、地味に見えるモーニングセットですが、かなり計算され尽くした朝ごはんだと思います。

モーニングサービスは7~11時。出勤前の朝ごはんにもおすすめです。

リズカレー東京

住所:東京都港区虎ノ門1-8-4
電話:03-3591-3195
営業時間:月~土7:00~15:00
定休日:日・祝

ABOUT THE AUTHOR

酒井牧子
新潟県生まれ。ライター、編集者。求人広告の制作会社、編集プロダクションなどを経て2003年よりフリー。
会員誌、会社案内、学校案内、通販カタログ、企業Webサイトなどの制作に携わる。
趣味は散歩。大通りから商店街、路地裏まで歩き、小さな発見を心の栄養にしています。
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