国立駅から徒歩5分のところにある直売所「くにたち野菜 しゅんかしゅんか」。
取り扱う農産物の8割ほどは国立市を中心に立川市や国分寺市などの農家が栽培したものです。直売所を運営する「株式会社エマリコくにたち」は、消費者の食卓と東京の市街地に隣接する“まちなか農業”をつなぐ役割を担っています。
多摩地域の農家さんから
採れたて野菜を集荷して店頭へ
「しゅんかしゅんかでは、毎日、朝と昼の2回、スタッフがトラックで農家さんを直接まわって野菜や果物などを集荷しています」と話すのは、広報を担当する圓山めぐみさん。
店頭には、大根に白菜、人参といったなじみ深い野菜のほか、色鮮やかな紅くるり大根など、ほかではあまり見かけない野菜も並んでいます。
一般的なスーパーの青果売場や八百屋では、市場で全国各地の農産物を買い付けて店頭で販売するため、当然ながら消費者の食卓にのぼるまで時間がかかります。
一方、しゅんかしゅんかが集荷するのは、前日の夕方か当日の朝に農家さんが収穫したものばかり。そのため、とても新鮮で美味しいのです。
しゅんかしゅんかの野菜は、原則として当日のうちに売り切り。残ってしまったものは、翌日の店頭で、前日の入荷分であることをポップに明記して、少し価格を下げて販売しています。
産地が近いからできることは、他にもあります。
「一般的に果物やトマトなどは、流通の都合で未熟のうちに収穫することがほとんどです。でも、しゅんかしゅんかは畑が近いからこそ、樹上完熟させた食べ頃のものを販売できます」(圓山さん)。