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スムージーが味わえる八百屋さん
「VEGEO VEGECO 根津」

佃煮屋さん、おせんべい屋さん、魚屋さん、花屋さん……。その先に見えてきたのは「ベジ」の暖簾が目を引く「VEGEO VEGECO 根津」。宮崎県産の農産物が9割を占める八百屋さんで、スムージー用の野菜や果物を宅配するベジオベジコが始めた実店舗1号店です。

約半数の農産物は
農薬不使用と低農薬栽培

店舗外観店内にはロゴ入りの木箱が並び、色とりどりの野菜や果物がたくさん。近年増えているおしゃれな八百屋さんではありますが、おしゃれなだけではありません。品ぞろえにこだわりを持つ“骨太”な一面も持ち合わせています。農産物は、季節によって多少異なるものの、約半数が農薬不使用と低農薬栽培で育てられたものです。
取材の日には、東京ではなかなか見かけない宮崎の在来種の野菜のほか、南国・宮崎らしくドラゴンフルーツやマンゴーもありました。

お客さんの生の声を
バイヤーを通じて農家へ

店舗内の様子VEGEO VEGECO 根津のコンセプトは、「農家をハッピーにすること」。ハッピーを実現する手段の1つは、農家の収入を上げること。現状の一般的なシステムでは、農家は自分で育てた野菜の値段を決めることもできませんが、ベジオベジコが少しでも高い値段で仕入れることで収入アップを目指します。
2つめは、農家の想いを届けること。宅配から一歩進んで実店舗を始めたのも、「農家の想いを食べる人に対面でもっと届けたいからです」と店長の杉本恭佑さん。

宮崎県にはバイヤーが常駐していて、農家から直接農産物を集荷。1週間のうちお店の営業日は6日間ですが、毎日、採りたてがお店に届きます。
ポップには生産者の名前や産地のほか、どんな野菜や果物なのかに加えて、「4粒の種から復活した幻のナス」といった情報も書かれていて、農産物が持つ意外なストーリーを知ることもできます。
最近は、“〇〇〇さんがつくった野菜のファン”というお客さんも増えてきています。野菜や果物を食べた感想は、バイヤーを通じて農家へも伝えており、「お客さんの声は農家さんにとって喜びですし、励みになっています」(杉本さん)。

素材そのものの味が生きる
スムージーをお試しあれ

ベジオベジコは、スムージー用の野菜や果物を宅配する会社ということで、実店舗でも日によって2~4種類のスムージーを販売しています。

たとえば「パープルスムージー」は、ブルーベリーと梨、バナナ、トマトをミックスしたもの。飲んでみると、ブルーベリーが主張しすぎず、旬のはしりの梨がほのかに感じられて、さっぱりとした美味しさです。パープルスムージー「余計なものは入れず、素材そのものの味を大切にしています。『いままで飲んだなかでいちばん!』と言ってもらうこともあるんですよ。この前は、スムージーを飲みながら帰ったお客さんがお店に戻ってきて『どうしてこんなに美味しいの!?』って。うれしいですね」と杉本さんは笑顔を見せます。

もっと身近な八百屋を目指して

VEGEO VEGECO 根津は、2017年1月にオープンしたばかりとあって、まだまだ進化中。今後について「ふらっと遊びに来られる八百屋にしたいです。もっとお客さんとの距離を近くしたいですね」と杉本さん。そのため、お客さんのためにデトックスウォーターを用意したり、カットしたスイカを振る舞う日を設けたりと創意工夫の毎日です。
いまは、昔ながらの八百屋が店頭で販売しているようなぬか漬けを準備しているそう。
「ぬかの状態が落ち着いてきたので、そろそろ野菜を仕込もうと思っています」と杉本さん。秋の足音が近づく頃には、特製のぬか漬けが食べられるかもしれません。
VEGEO VEGECO 根津のスタッフは、杉本さんを含めて皆さん二十代半ば。農家と食べる人をつなぐ進化系の八百屋から、これからも目が離せません。

VEGEO VEGECO 根津

住所:東京都文京区根津1-26-5
営業時間: 11:00~19:00
定休日:不定休
アクセス:根津駅1番出口から徒歩5分

http://www.vegeovegeco.com/

 

ABOUT THE AUTHOR

酒井牧子
新潟県生まれ。ライター、編集者。求人広告の制作会社、編集プロダクションなどを経て2003年よりフリー。
会員誌、会社案内、学校案内、通販カタログ、企業Webサイトなどの制作に携わる。
趣味は散歩。大通りから商店街、路地裏まで歩き、小さな発見を心の栄養にしています。
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