東京・渋谷の宮益坂上に2019年5月、薪釜で焼き上げる本格的ピッツァが楽しめるピッツァリア「PIZZALIA LA VALLE di TOKYO」がオープン。カリッと香ばしいピッツァはもちろん、イタリアでも入手困難な幻のトマト“ピエンノロトマト”を味わえます。

ナポリの赤い宝石とも言われる
幻のトマト「ピエンノロトマト」とは
ピエンノロトマトは、イタリア、カンパーニャ州にあるヴェスヴィオ山近辺で昔から作られているトマト。
「ポモドリーノ・デル・ピエンノロ・デル・ヴェスヴィオ ディー・オー・ピー」と呼ばれるD.O.P.(イタリアの食文化である原産地名称保護制度)指定のトマトの品種です。 甘みと酸味のバランスがよく、厚くて丈夫な皮が特徴。夏にしか収穫できないけれども、水分が少なく保存がききます。房にたくさん実がついた状態で縄にひっかけて保存され、冬を越してもフレッシュな状態で食べられるのだそうです。
一般的にトマトソースとなる加工用のトマトは、ヘタが取れた状態で収穫できるものですが、このトマトはヘタがついたまま。 ピエンノロトマトは他のトマトよりも1ヘクタールあたりの収穫量が少なく、粒の状態を見ながら収穫するので、時間がかかります。そのため、生産者も減って、イタリアでも「幻のトマト」と言われるようになりました。

ピエンノロトマトを食しに
オープン間もなくのお店へ
さて、そんなピエンノロトマトはいったいどんな味なの…! 美味しいピッツァには目がない筆者ですが、お気に入りのピッツァリア、感動するほど美味しいお店は2軒くらいしかありません(自分の中では、ですよ)。
先日もお気に入りのお店に行って満足したところに、今回、こちらのお店のオープン情報が。どれどれ…と早速行ってみました。
水色を基調とした
爽やかな店内のピッツァリア
渋谷の喧騒からほんの少しはずれた通りに「PIZZALIA」の文字がありました!ロゴマークもさわやか。南イタリアの海沿いをイメージさせます。



前菜からボリュームたっぷり!

まずは前菜の盛り合わせから。2人で取り分けますが、かなりボリュームたっぷりです。 パテもピクルスも美味!
今回注文はしませんでしたが、

カリッと香ばしく、モチモチの生地に
幻のトマト「ピエンノロトマト」がたっぷり
さて、肝心のピッツァです。
早速、ピエンノロトマトをふんだんに使った『ピッツァイオーラ』(ピエンノロトマトソース、水牛のモッツァレラ、ピエンノロトマト、バジリコ、グラナダパダーノ)を注文。(グラナダパダーノは粉チーズ。パルミジャーノ・レッジャーノの親戚ではありますが、グラナダパダーノのほうが熟成期間が短く、やさしい味わいといわれます。)
こ…れ…は…!

ピエンノロトマトは、何が違うんだろうかと考えたのですが、トマトがそこにある!という感じの「存在感」でしょうか。



今回は胃が許してくれなかったので、パスタメニューはパスしましたが、再訪したときにはパスタメニューもチャレンジしてみたいと思います。
デザートもイタリアの
伝統的メニューにこだわり
前菜もピッツァも結構なボリュームでしたがデザートは別腹。 デザートは4種類。
- ババ(ナポリの二大ドルチェと言われる焼き菓子)
- デリッツァ・リモーネ(南イタリア・アマルフィ名物のレモン風味のケーキ)
- トルタ・カプレーゼ(イタリアの伝統的なチョコレートとアーモンドのケーキ)
- ジェラート(3種~)
この日食べたのは「トルタ・カプレーゼ」。
ガトー・ショコラを軽くした感じでした。
おなかいっぱいなのにショコラ系…と思いつつ、食べてみたら全然いけます。 美味しいものの力っておそろしいですね。

ピッツァリアで使う食材は
南イタリア産にこだわり!
幻のトマト、ピエンノロトマトに限らず、生ハム、ワイン、ミネラルウォーター、コーヒー豆まで南イタリア産という、徹底したこだわりです。 ワインは1885年創業のイタリア・カンパニア州のワイナリー「ALOIS(アロイス)」のワインが楽しめます。なかでも古代品種のブドウ“パラグレッロ”を使った白ワイン「カイアティ」はイタリアのワイン格付け本でも最高賞を3年連続で受賞するほど。

皆さんもぜひ、幻のトマト「ピエンノロトマト」を味わってみてくださいね。
【店舗概要】
PIZZARIA LA VALLE di TOKYO(ピッツァリア・ラ・ヴァッレ・ディ・トウキョウ)
住所:東京都渋谷区渋谷1-10-1 八千代ビル2F
電話:03-6452-6680
営業時間:11:00~23:00(L.O.22:15)
座席数:50席