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よなよなエール、20年目の真骨頂!

低迷するビール市場を救うか?
個性派ビールの時代がやって来る!

突然ですが、お酒は好きですか? 飲むなら何派ですか?

私は断然ビール派です。とりあえずビールの後は、やっぱりビールです。キラキラ女子が合コンでカンパリオレンジを頼む横で、豪快に生ビールを注文して生きてきました。

ところがここ数年、ニュースでビール市場が苦戦しているという話をよく耳にしますよね。
事実、ビールの販売数量は2000年から比べると縮小傾向にあります。

ビールの販売数量
国税庁「酒のしおり」より

ただし、ビールに限った話ではなく、酒類全般で消費数量は縮小傾向で、これは成人人口の減少や、そもそも飲酒する量が減っていることが原因ではないかと言われています。
(参考:国税庁「酒のしおり」)

ともあれ、苦戦を強いられているビール業界で今、新たな市場を確立しているのがクラフトビールです。日本にはクラフトビールについての明確な規定はないのですが、ここでは、かつて「地ビール」と呼ばれていた、小規模醸造所が生み出すビールの総称とします。

このクラフトビールが世に出回るようになったのは今から20年前の1994年。ビール製造免許の取得条件の緩和によります。緩和からしばらくは製造免許取得者の数は増えましたが、前出の通り、当時は「地ビール」と呼ばれていたので、日常的に飲むビールと言うよりは、旅先などで楽しむ「ご当地もの」的なポジションだったため、市場としては伸び悩んでいました。

そんなクラフトビールの状況を、あるビールが一変させます。それが、長野県のヤッホーブルーイングがつくる「よなよなエール」。

これまで、ごく限られた店舗でしか入手できず、しかもちょっと割高感のあったクラフトビールを、ネットで購入できるよう販路を開拓。今では、スーパーで手頃な価格で購入できるまでに普及し、クラフトビールブームの一端を担いました。

ヤッホーブルーイングがつくる個性的なビールたち。
左から「水曜日のネコ」「よなよなエール」「インドの青鬼」「東京ブラック」

また、クラフトビール=クセが強いと思われていた味についても、クラフトビールらしい個性を残しながら、親しみやすく、とにかくおいしい。ここまで本格的なクラフトビールが気軽に家で飲めるなんて、ビール派にはたまらない変化でした。

さらに追い風は続きます。酒税法改正により2018年4月から、ビールの副原料の範囲が拡大。
これにより、今まで「発泡酒」と表示されてきたクラフトビールが正式に「ビール」と名乗ることができるようになるのです。
さらには2026年にかけて段階的にビールにかかる酒税を引き下げられる事もあり、クラフトビールを軸としたビール市場の活発化が期待されます。

「これからは(ビール・発泡酒・第三のビールに続いて)クラフトビールも全てのコンビニに1種類は必ず置いてもらえるように、この業界を盛り上げていきたい」と、ヤッホーブルーイング 井手社長は語ります。

発売から20年目のリニューアル。
新しくなったよなよなエールを飲んでみた!

クラフトビールに追い風が吹くなか、発売から20年目を迎えたよなよなエールがリニューアルをしたとの情報をキャッチ。

ビール派よなよニストとしては、飲まないわけにはいかない!
ということで、同じくよなよニストのU太郎氏と共に新旧を飲み比べてみました。

そもそも、よなよなエールはヤッホーブルーイングを代表する看板製品。その味を変えるというのは、かなりリスクの高い事のように思いますが、なぜリニューアルに踏み切ったのでしょう。

「よなよなエールには発売以来ずっと理想とする味があって、それを実現するために常に改良を重ねていたんです。そして今、ついにその理想の味に到達しました。

主力製品に手を入れると言う事は確かにリスクを伴いますが、クラフトビールへの認識も広まってきた今こそ、日本のクラフトビール市場にこの味を提案したいのです」(井手社長)

その理想の味とは「クラフトビール先進国アメリカに引けを取らない、理想のアメリカンペールエール」だそうです。
では、早速ですが新旧製品を比較してみましょう!

左がリニューアル後、右がリニューアル前
左がリニューアル後、右がリニューアル前

[色]
よなよなエールと言えば深い茶色が特徴的ですが、リニューアル後はやや明るい茶色に。

[香り]
一番の違いは何よりもココ!
ふわ~っと、花が咲くように広がるホップの鮮やかな香り。
口に含くんだ瞬間、そして飲み終わってからの戻り香。
いずれも、格段に華やかに変わりました。これは、ひと口目よりも、二口目、三口目と飲むほどに際立ってくるように感じます。

[味わい]
旧製品の特徴でもあった、コクとそれを支える苦味、そしてモルトの甘み。
新製品ではより清涼でフレッシュな味わいへと変化しており、ひと口目のインパクトは旧製品に軍配。しかし、こちらも飲み進めるほどに香りと味わいが調和し、最後まで飽きの来ないおいしさです。

クラフトビール初心者にも、より親しみやすくなったと思います。

左がリニューアル後、右がリニューアル前
左がリニューアル後、右がリニューアル前

[パッケージ]
新しくなったビールの味わいや香りを表現して、全体の色が明るくなりました。でも、親しんだベースのデザインを変えないでくれたあたり、よなよニストとしては嬉しかったりします。
よなよなエール注いでいる写真[総評]
ひと口目のインパクトがだいぶ違うので、ちょっとドキドキしたのですが、飲み進めるうちに「やっぱりおいしい、香りがすごい!」と、よなよニスト両者ともに大満足のリニューアルでした。

これまでクラフトビールは苦くて苦手……と思っていた方も、これを機にぜひお試しあれ。秋の夜長は、よなよなエールで乾杯!

よなよなエール
よなよなエール商品画像9月中旬より樽で先行販売。
10月中旬よりスーパーやコンビニなどの店頭で順次切り替え。

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ちょび
旅と猫と息子を愛する、見た目は子ども、身体は四十路。
「食」と「歴史」「土地」「人」を関連付けて考えるのが趣味。
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