Chewin' Mag.

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東京のワイナリーに行こう
<第1回>清澄白河フジマル醸造所

自社畑を持たないことの
メリットとデメリット

木水(以下 木)「生産量は現在2万本。13~14アイテムのワインを造っています。ぶどうは山形県置賜地区、山梨、茨城、千葉などの、プロフェッショナルの契約農家さんから分けてもらい、トラックで運んでくる形です。
自社管理畑がないので、原料ぶどうの様子を毎日見られないという難しさはありますが、こまめに農家さんとコミュニケーションをとることでカバーしています。場所柄からか、畑はやらないのかと訊かれることはそれほど多くないです。今後の展開として、可能性はゼロではないですけれどね。
全国各地から個性豊かなぶどうを集めることができたり、東京という場所柄、これまでワインを飲んだことのなかった方も含めて、たくさんの方に気軽に訪ねてきていただくことができるなど、メリットもとても多いです。」

ワイナリー内
ワイナリー内。ひしめく小さなタンクと瓶、道具。
しかし、清潔そのもの。ここから2万本のワインが生まれる。

狭いワイナリーでの作業の大変さ

「ご覧の通り、実際に狭い敷地での醸造作業なので、物の移動ひとつとってもパズルのよう。地方の畑を持つワイナリーと違い、廃棄物の問題や、仕込中の騒音など、気を遣うこともありますが、それよりもメリットのほうが大きいように感じています。」

「仕込みの時季は、トラックで朝8~9時くらいにぶどうが入ってきて、従業員総出で仕込みをします。ときにはワインの取引店のスタッフなどが手伝いに来てくれることも。近所の方が手伝いに来てくれたりもしますよ。ご近所の皆さまや関係者の方々の協力があってこそ、この場所でワイン造りができるので、とても感謝しています。」

樽に寝かされたじっくり飲むタイプのワイン
出荷を待つ瓶詰めされたワインの横には、樽に寝かされたじっくり飲むタイプのワインも。

みずみずしくフレッシュなワイン

「ワインは食事に合わせてすんなり飲めるようなフレッシュなものが多いです。どちらかというと、ぶどう本来の味を楽しめるように、あまりいろいろと手を加えずに、ナチュラルに近いものを造っています。じっくり飲めるタイプも一部ですがありますよ。
2017年のデラウェアを使ったオレンジワインは、亜硫酸塩の添加をしていません。それができるのも、都市型ですぐに販売できるからというところがあるかもしれませんね。」

「フレッシュさを楽しんでいただくワインが多いですが、1年かけてゆっくり造るワインも一部あります。特に早めに瓶詰めするワインや、生樽ワインなどは、ぶどうそのままのみずみずしいおいしさをいかすことや、飲み心地の良さを意識して造っています。」

レストラン店内
シンプルで落ち着いたレストラン店内。

グラスで試してお気に入りをお土産に

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