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お取り寄せ品発掘!
『こんなのあるんだ!大賞2018』

こんなのあるんだ大賞

全国の地方新聞社が厳選したお取り寄せサイト「47CLUB(よんななクラブ)」が主催する、「こんなのあるんだ!大賞」。

加盟している地方新聞社45社46紙が選んだ、都道府県ごとに「こんなのあるんだ!」と思わず唸るお取り寄せの“スター商品”を選出する企画です。「希少性」「意外性」「地域性」「優位性」「ストーリー性」の5つの観点から審査。2018年度、3万5000商品の中から選ばれた、知られざるお取り寄せニューカマー№1を決めるアワードの結果発表レポートです。

未知の銘品を発掘する楽しみ

「お取り寄せ」、一度はしたことありますよね。何を購入しましたか? 話題になったグルメでしょうか? それもよいですが、世の中にはとてもよいのに知られていない、未知のお取り寄せ商品がいっぱいあるのです。それらを発掘するこの機会、今年で5回目だそうですが、面白い試みですね。
お取り寄せ

地方予選を勝ち抜いた
代表商品6商品がエントリー

推薦者の全国45社46紙の地方新聞社社員は、地元を知り尽くした方々。エントリーされたのは自身の足で見つけた「こんなのあるんだ!」とうなった商品ばかり。

3万5000商品から選ばれた6商品を携えて登壇した緊張の面持ちの各社のみなさん。プレゼンタイムでは、心からうちの商品を知ってほしい!という心意気が伝わってきました。

昨年大賞をとった「杵つき餅カレー」は、賞をとった後、1700%の売上げ増になったといいますから、そりゃ本気になります。

地方予選を勝ち抜いた代表
代表の皆さん。「ここまで来たからには大賞を取らないと!」というアピールで会場の心を揺さぶっていました。

隠れた銘品をさがせ!
「こんなのあるんだ!大賞
2018
商品部門ブロック代表はこちら!

北三陸タコとんびバル(株式会社 越戸商店)
北海道・東北ブロック大会代表【岩手県】岩手日報社推薦

岩手が生んだ珍味! 一匹のタコから一つしか取れない希少部位「とんび」を使用
という「タコとんびバル」。開発したのは岩手県北部、人口2800人の譜代村にある「越戸商店」。さてさて「タコとんび」なんて聞いたことがありません。タコの8本足の付け根部分だそうですが…

タコの「とんび」
タコの「とんび」。え、そこ…? 感が強いですが、確かに1つしかない希少部位です。

出回らないから商品価値がなかったこの「タコとんび」に脚光をあてようと2年の試行錯誤を経て誕生したのが「タコとんびバル」です。一度炙って、そこから味付けをして適度にやわらかく仕上げています。燻製とレモンの風味が香るという、酒の肴に絶対合う!という一品に。

北三陸タコとんびバル
「審査員の方々に配られたのが水でなくお酒だったら絶対の自信があるんです!」と越戸商店さん。
ツルミのカツ煮まん(ツルミ食堂)
関東ブロック大会代表【栃木県】下野新聞社推薦

「行列店のカツ丼がそのままぎゅっとつまった、ありそうでなかった中華まん」
とのキャッチフレーズで登場したのは栃木県栃木市にある「ツルミ食堂」で販売している中華まん。その名の通り、中身はカツ丼! お昼時には行列ができるというツルミ食堂で9割の人が注文するのがカツ丼なんですって。おいしさそのまま再現したのが「カツ煮まん」です。

カツ煮まん
カツ煮まんのキャラクターもかわいいです

常連のお客様が、片手で子どもを抱えながら食べづらそうにカツ丼を食べている姿がきっかけ。片手でも楽しめるカツ丼を…との思いで約1000回の試作を経て作られました。50年以上継ぎ足してきた秘伝のタレを使ったカツ丼そのままの味が楽しめるそうですよ!

カツ丼1杯を作るのと同じ手間がかかるので、1日100個が限度なのだとか。

カツ煮まんによって、栃木県に興味を持って、観光に来て欲しいという思いも込められた商品です。

金ノ梅ノ美「黄金の梅」のまるごと生ゼリー(株式会社 新珠食品)
北信越ブロック大会代表【福井県】福井新聞社推薦

「天皇の料理番」が生まれ育ったちで完成した「黄金の梅ゼリー」
というキャッチフレーズで颯爽と登場。その名の通り、とても上品そうな梅ゼリーです。「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵(福井県越前市出身)を象徴に、地域のイメージアップをはかろうという商品の一つ。
使用されている梅は「新平太夫」という福井県産の品種。樹上で完熟させ、自然落下した良品を「黄金の梅」と呼ばれます。フルーティで芳醇な香りが特徴ですが、常温で熟度が進んでしまうため、流通が難しいものでした。黄金の梅を全国で味わってもらいたいと開発されたのが「金ノ梅ノ美『黄金の梅』の丸ごと生ゼリー。

金ノ梅ノ美
見るからに上品なパッケージと、黄金色のゼリーが美しいです。
料亭のちりめんナッツ(株式会社 下鴨茶寮)
東海・近畿ブロック大会代表【京都府】京都新聞社推薦

「伝統」と「革新」が生んだ新感覚スイーツ
ということなのですが…?
「下鴨茶寮の」ということで敷居高め!な感じがします。見た目もとても美しい一品です。ナッツ&ドライフルーツが注目を浴びる中で、京都の「ちりめん山椒」と合わせてみたらどうだろう?というところから生まれた新感覚スイーツ。
料亭のちりめんナッツ「和・洋問わず利用できる手土産を」というお客さまの声もあって開発されたそうです。確かに和洋折衷という言葉がぴったり。子どものおやつとしても、酒の肴としても合うという不思議な一品。あまじょっぱくて、食感も楽しく、香りがいい。創業160年の下鴨茶寮ならでは、というところでしょうか。

料亭のちりめんナッツ
機械では作ることが難しく、すべて料理人の手作業で作られています。
目にも美しい「料亭のちりめんナッツ」。
結の香 ホワイトセラム(株式会社エイチケイ商会)
中国・四国ブロック大会代表【岡山県】山陽新聞社推薦

地元手すき和紙職人のきれいな手から着想。
『産学連携』で生まれたミツマタエキスの美容液
この商品を見て、「食べ物じゃないのもあるんだ!」というのが率直な感想でした。考えてみれば、別に食べ物だけが地方の名産品ではないですよね。

結の香
パッケージに手すき和紙。とても上品でさっぱりとした香りでした。

この商品を開発した会社はもともとガソリンなどの燃料販売から始まり、米のギフト販売などを行う会社。パッケージに使った手すき和紙の職人の手がきれいだったことに着目。岡山理科大と連携してミツマタにはメラニン色素の生成をおさえる働きがあることを突き止めました。そこで開発されたのがこの美白美容液というわけです。
全国的に手すき和紙業も衰退している中、ミツマタの新たな使い道が見出されました。

麹屋の甘酒カレー(有限会社 河内菌本舗)
九州・沖縄ブロック大会代表【鹿児島県】南日本新聞社推薦

老舗種麹屋がつくる甘酒をブレンドしたご当地カレー!
「甘酒メーカー」ではなく、麹を卸す「種麹メーカー」が開発した、というのがポイント。甘酒づくりに適した麹に自社農場で育成した黒麹豚を使用。2年の開発期間を経て、自然の甘み、とろみのついた絶妙なカレーとなっています。

甘酒をブレンドしたご当地カレー
予選ブロックでは「おいしいから」という明快な理由で勝ち抜いてきたそう。
麹を食べて育った豚肉は旨み成分がギュッと凝縮されてやわらかな食感。

「結の香」が
こんなのあるんだ大賞
2018の大賞を受賞!

これら6つの商品のうち、審査員の投票により3万5000分の1の大賞に選ばれたのは、唯一食べ物でなかった「結の香」でした!
こんなのあるんだ大賞2018大賞

大賞受賞
大賞受賞に喜ぶエイチケイ商会のみなさん。

受賞コメントでは、「本当にびっくりしています。ありがとうございました! 化粧品というのは、すぐに効果がわかるものではないですから。化粧品は難しい、作ったことがないんだからダメだ、という声もありました。今後売れることで、伝承文化の維持、継承に一役買えば」とエイチケイ商会の会長さん。

お取り寄せ品が地域を活性化させる
ストーリー性に注目!

もともとお取り寄せ品として作られたわけではない商品たち。地域に根付いた品々は、そのウラにあるストーリーを聞くと、思わず買いたくなるものばかりです。「希少性」「意外性」「地域性」「優位性」「ストーリー性」。地域活性化への鍵はそこにあるのだなと思いました。来年はどの商品がメジャーに踊り出るのか、楽しみですね!

 

 

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